居酒屋やバーなどで独立したいという漠然とした思いがあるなら「まずやってみる」というチャレンジ精神も大切ですが、やはりきちんと計画性を持って行動に移したほうがトラブルも避けやすいものです。お店のジャンルやコンセプト、経営方針についてあらかじめ定めておけば、途中で方向性がずれてきてしまったり、悩んでしまって予定通りに開業できなかったりといった事態にもならずに済むでしょう。特に、どんなお店にするのかということはとても重要な部分です。居酒屋やバーというと、お酒や食事を取り扱うお店という点では共通していますが、ジャンルによって開業に必要な準備の内容は異なりますし、内装や扱うべきメニューも変わってきます。そうなれば、当然ながら狙う客層も異なってくるものです。どんなお店にするべきなのかを絞り込むため、今回は飲食店を種類別に取り上げ、それぞれの開業に関する特徴についてまとめてみました。

1.チェーン店の居酒屋開業!敷居が低い上にノウハウもわかる!?

2.焼き鳥屋や串焼き屋を開業!2つの営業スタイルがある?

3.清潔なのは当たり前?オリジナリティーで他と差別化する焼肉屋!

4.バーの開業!居心地のいい雰囲気づくりが最重要!?

まとめ

1.チェーン店の居酒屋開業!敷居が低い上にノウハウもわかる!?

開業において最も手軽なのは、既にあるチェーン店のフランチャイズオーナーとして独立することです。本来、開業に必要な準備としてさまざまな書類の手続き、看板や内装の準備、メニューの決定、材料の発注先を選定など、やるべきことを挙げたらキリがないですが、フランチャイズであれば、開業の方法についてあまり詳しくなくても手軽に始めることができます。オーナーを募集しているチェーンはコンビニやファーストフード店、ラーメン屋を始め、さまざまなものがありますが、居酒屋のフランチャイズチェーンも多いです。開業にあたっては、開業資金や加盟金の支払いがまず必要になります。金額は安ければ100万円や150万円程度、高い所だと500万円以上となるので、金額はまちまちです。どんな会社のフランチャイズであるにしろ、チェーン店独自の経営ノウハウを教えてもらえるという大きなメリットがあります。有名チェーン店であれば、どうしてそれだけ事業を拡大することができたのかについても詳しく知る機会を得られるでしょう。また、フランチャイズチェーンは、既にビジネス成功の前例がある分、一から始めるよりもプレッシャーは少なくて済みます。チェーン店が大切にしている経営方針をしっかり守っていけば、赤字にもなりにくいです。自分で好きなようにお店をカスタマイズできない、本社にロイヤリティーを渡さなければいけないという問題もありますが、独立のしやすさと安定性には長けているといえるでしょう。

2.焼き鳥屋や串焼き屋を開業!2つの営業スタイルがある?

焼き鳥屋や串焼き屋は、大きく分けて2つの営業スタイルに分けられます。1つはテイクアウト専用、もう1つはアルコールの提供も兼ねたお店です。前者は主婦中心、後者は学生やビジネスマンといったように客層が全く異なります。どちらにするかによって、お店を構えるべき場所と営業時間、店舗の広さも大きく変わってくるでしょう。資金を少なく、手軽に始められるビジネスとしては、テイクアウト主体のお店になります。いずれも食品衛生法に基づく営業許可が要りますが、深夜のアルコール提供もする場合は、深夜酒類提供飲食店営業の届出も必要となるので注意しましょう。また、とことん手の込んだ料理となれば、シェフの腕次第という要素は大きいですが、焼き鳥屋や串焼き屋は話が変わってきます。もちろん、料理の腕も大切なポイントではありますが、メニューがシンプルである分、食材の影響というのが顕著に現れるでしょう。肉や野菜はもちろん、塩やたれ、一つ一つの食材に目を向けなければならないビジネスです。ライバル店と差をつけるためには、オリジナル感がありつつも万人受けする味付けを研究するべきでしょう。居酒屋も兼ねる場合は、焼き鳥や串焼きとの相性のいいお酒を用意するのも大切なポイントです。特に、女性客も呼び込みたい場合には、女性受けのいいお酒も取り揃えておくとリピート率の向上に繋げることができます。ただ、基本的なことですが、絶対に忘れてはならないのが清潔感の維持です。焼き鳥や串焼きを扱うお店の場合、煙や臭いが店内に充満しやすいので、その点はどのように対処していくのかを工夫する必要があるでしょう。

3.清潔なのは当たり前?オリジナリティーで他と差別化する焼肉屋!

まず、焼肉屋で必要となるのは、食品衛生法に基づく営業許可申請、そして食品衛生責任者を1人配置することです。食品衛生責任者は、栄養士や調理師などの有資格者が該当します。どうしても見つからない場合には、自らが保健所で行われている講習を受講し、受講後に行われるテストに合格して食品衛生責任者の資格を取得しなければなりません。開業に大切な基本条件は上記2つになりますが、独立するにあたって特に注意すべきことがあります。それは、お店の清潔さです。一見、基本的な部分で簡単そうに思えるかもしれませんが、リピーターを増やす上では非常に重要なポイントですし、焼肉屋には大きな課題となる部分でもあります。なぜなら、昨今では全国各地に焼肉チェーン店が広がったことで、ファミリーレストランと遜色のない感覚で気軽に利用でき、親しまれている点にその理由があります。そのような状況の中でこれから焼肉屋を新しく開業するのであれば、まず清潔さという基準をクリアすることが重要なのです。多くの日本人は、飲食店は清潔なのが当たり前という認識ですから、床や壁が油でギトギトしていたり、店内に煙が充満していたりするとそれだけでも敬遠されてしまいます。お客様の心を掴むためにも、クリーンアップを徹底しましょう。また、チェーン店との差別化を図るために、お店のコンセプトや内装、メニューなどにオリジナリティーを含めることも重要です。自分のお店ならではの強みをつくりお客様に気に入ってもらえれば、リピーターの獲得に繋げられるでしょう。

4.バーの開業!居心地のいい雰囲気づくりが最重要!?

バーを開業するには、まず深夜酒類提供飲食店営業の届出が基本となります。本格的な料理も提供するようであれば、他の飲食店と同様に、食品衛生法に基づく営業許可も必要になるので覚えておきましょう。バーの場合、どこにお店を構えるかで訪れる客層も大きく変わりますが、営業禁止区域があるため、あらかじめそれを踏まえた上で場所を選定しなければなりません。お店のコンセプトが決まっているのなら、それに合ったエリア、特に決定していないのであれば、ターゲットにしたい客層から決めていくと良いでしょう。バーの営業において最も大切なのは、リピーターをどれだけ増やせるかに尽きます。お酒やおつまみの美味しさ以上に、内装やスタッフが作り上げる雰囲気が大きく影響してくるのも、バーならではの特徴です。多くのお客様に居心地がよいお店と思ってもらえるような工夫をこらしていけば、将来の安定した経営につながります。また、リピーター確保のポイントとして、特色のあるコンセプトを取り入れるのもひとつの手です。例えば、多くの缶詰を置いてある缶詰バー、足湯に浸かりながらお酒を楽しめる足湯バーなどが挙げられるでしょう。他にも、ターゲット層を絞ってスポーツ観戦のできるバーなど、ユニークなお店は多数あります。どんなコンセプトにするにしても、居心地のよさを尊重した雰囲気のバーをつくりリピート客を確保できるかどうかが、バー開業においての最重要ポイントです。

まとめ

開業に関する情報について、お店の種類ごとにご紹介してきました。飲食店という部分では同じであっても、種類によって必要な手続きや経営方針、狙うべき客層など、さまざまな点が異なってくるものです。どんなお店で独立するのかは経営者の自由ですし、自分がやりたいと思っているお店を思いのままにつくるというのも立派な手段のひとつだと言えるでしょう。将来の夢として具体的に思い描いてきたのなら、なおさら好きなように自分のお店を構えたいものです。しかし、現実的な観点で考えるならば、狙うべき客層、目標収入額などを元に選定していくのも大切な経営戦略と言えます。どちらにしても、しっかりと方向性を定めた上で、独立に向けての行動を起こしていきましょう。